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2017年12月20日水曜日

ネタバレ感想ブックレビュー:空の境界

皆さんこんにちは。
今回の記事は、『空の境界』の原作小説のレビューです。
生と死のはざまのピリピリした雰囲気を味わえる緊張感のある作品となっています。
ネタバレ感想なので内容を知りたくない方は注意してください!




主人公は直視の魔眼をもつ少女、両儀式。
彼女と彼女に想いを寄せる青年、黒桐幹也がこの物語の中心です。
黒桐幹也が働く事務所の長は魔術師である蒼崎燈子であり、幹也と燈子の事務所に入り浸る式が数々の怪事件にかかわっていくことで物語が進展していきます。
その中で数々の怪事件を引き起こす元凶ともいえる魔術師、荒耶宗蓮と相まみえる式と幹也。
彼や彼の引き起こした事件は数年前に街で起こっていた連続殺人事件の残影を二人の前にちらつかせます。
かつての殺人事件の犯人は式なのか?
内に殺人衝動を持つ式と、彼女を想い続ける「普通の」青年幹也の行く先は。
街に再び連続殺人事件が起きるとき、彼らの物語は終着へと向かいます。


というのが大まかなあらすじ。
そこは違うだろとかもっと書き方があるだろうという突っ込みがありましたら申し訳ありません。
あくまで私が小説を読んだ視点で書いておりますので、設定に関する祖語や誤解釈があるかもしれませんが、広い心で読んでいただけると幸いです(-_-;)

個人的に一番印象に残ったのは「普通の」青年である幹也が特異性を持っているということ。
だれもが「特別」なものを求めて生きる中、彼は普通であり続けようとしそれで満足している。
そのことこそが「普通」であるがゆえの「特異性」であり、本当は普通でありたいと願う特異性の塊である式との対比になっています。

両極端な特性を持つという関係性は、『月姫』のアルクェイドと志貴の関係にも少し似ていますね。
しかし自分にないものを持っているものだからこそ、式と幹也はどんどん惹かれ合っていったのかもしれません。

だんだんと式が自分の気持ちに素直になっていく過程はとても微笑ましかったですね。
幹也は最初から意外とストレートですが、式はツンデレ的な要素があるキャラなので幹也に対する想いを自覚していく過程は若者ゆえの甘酸っぱさを感じさせられました。

長い時間を経てやっと想いが通じ合った二人。
彼らの行く末に「普通」の幸せがあってほしいと、1ファンとして願ってしまいます。

『空の境界』ブックレビュー、これにて終了します。
お付き合いいただきありがとうございました。
それではまた。