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2017年10月16日月曜日

劇場版『Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower』 ネタバレ感想

皆さんこんにちは。
映画FateHF第1弾観てきました!
映画の感想を書くのは初めてなのですが、すごく楽しめたので感想を書きたいと思います。
ガンガンネタバレをしていくので、未見の方は注意です(笑)
(とはいっても皆さんあらすじは知っていると思いますが・・・笑)



一言でいうと、「あらすじを知っている人」向けの映画です。
Fateもできてから10年たったということで、派生作品も多数でき、何度もアニメ化されてきました。
原点たる『stay night』はすでに多くのファンに認知されている物語です。
それもあってか「重要な部分」にフォーカスし、その他の部分は大胆に省かれています。
その象徴ともいえるのが聖杯戦争開幕の場面です。

アーチャーとランサーの戦闘を見た士郎がランサーに致命傷を負わされ、凛に治癒されたのち再びランサーに自宅で襲撃され、セイバーを偶然召喚して対抗するという『stay night』ではおなじみとなっている象徴的なシーンが、この映画ではオープニングで早送りのように流されるだけとなっています。

このことは多くの人が「既に知っている」という前提で話を進めるとともに、この映画はあくまで士郎と桜の物語であることを強調していると思います。
このオープニングで早送りされたシーンとは対照的に、映画冒頭部は士郎と桜の出会いから始まって、桜が感情豊かになっていくのとともに士郎との絆も深くなっていくところが情緒豊かに描かれていきます。

『stay night』という作品は分岐するシナリオの特性上、すでに見た場面や、全体を成り立たせるための説明的な場面が出てきたりします。
今回の作品はあくまで『桜ルート(HF)』を一つの作品として成り立たせるため、余分な部分を一切排して、士郎と桜の関係性に深く切り込んだつくりになっているなと感じました。(もちろん尺の都合もありますが・・・笑)

個人的に『Fate』という作品は、雰囲気や展開で魅せる作品だと思っているので、それがいい意味で凝縮されているこの作品はとても楽しめました。
本当に怒涛の展開でストーリーがテンポよく進んでいき、士郎と桜の物語を楽しめるので桜ファンには必見だと思います。


部分的に良かったシーンをいくつか挙げると、

・セイバーとイリヤの邂逅
『ZERO』のアニメを作ったufotableが作っていることもあって、イリヤがセイバーに語り掛け、セイバーの表情が変わるという一幕がありました。
『ZERO』からの流れを汲んでいてくれて、細かいですがいい描写だったなと思います。

・綺礼と麻婆(笑)
原作未プレイなので詳しく知らないのですが、綺礼が麻婆豆腐を食べているシーンがありました(笑)
(パンフレットによると原作にもあるシーンのようです)
そのシーンの中田譲治氏の芝居が面白かったです(笑)
激辛の麻婆豆腐を綺礼がハフハフ言いながら(笑)食べていくのですが、譲治さんの渾身の芝居でした!
本当に食事をしているかのよう!
士郎と会話をしながらのシリアスな食事シーンなのですが、私は笑いを堪えていました(笑)

・士郎と慎二
慎二が士郎のところに来ている桜を連れ戻しに来て、桜に手を上げるシーンがありました。
士郎がそれを見て激高し慎二につかみかかるのですが、慎二はさらに挑発します。
さらに怒った士郎の表情を見て慎二がうれしそうな表情を浮かべるのですが、慎二の心情がよく表れているな~と。
慎二は聖人君子的な士郎が気になるとともに気に入らないんですよね。
で、わざと挑発することで、士郎に怒りという負の感情を抱かせ、ある意味安堵するというか歪んだ喜びを浮かべるというか。
複雑な心情のキャラクターですが、今回の映画では特に重要なキャラクターの一人ですね。


以上、劇場版『Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower』のネタバレ感想でした。
個人的な感想なので、自分とは意見がちがうなと思った方は聞き流してください。
映像作品、特に映画は見た人によって感想や印象が異なるものです。
色々な人がそれぞれの見方で見られるのが映画のいいところですよね!
どのような感想であれ皆さんがこの映画を楽しめた、またはこれから楽しめることを祈っております。
それではまた。

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